これを抑える簡単な方法はいくつかあります。ただ、「簡単」なので効果のほどはあまり期待しないでくださいね。
❶とにかくマイク周りに物を置く
良いのはタオル、毛布、クッションなど「いかにも音を吸いそうなもの」がいいですね。
❷ハンガーラック
服がいっぱいぶらさがっている「ハンガーラック」があればそれでマイクと自分を囲みます。これはかなり効果があると思いますが、同じようなハンガーラックが2つ必要ですね。
❸傘をさす
誰かに見られたら笑われそうですが、傘を差してナレーションするのはかなり反響を抑えます。そしてたぶん誰も見ていません。ただ、手元が暗くなるのでそこはひと工夫必要です。
❹たまごトレイで工作する
卵を箱買いしたらクッションとして同梱されている「たまごトレイ」は優れた吸音材です。あれを何枚か組み合わせてマイクまわりを囲めばずいぶんと反響が抑えられるでしょう。ダンボールにたまごトレイを貼り付けると簡単で軽いし、いいかも知れませんよ。
「卵の箱買い」は困難だと思いますので、知り合いの飲食店などにお願いしておけば取り置いてくれるかも…です(笑)
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さて、私どもも手作りの「吸音板」を持っておりますので、今日はそれをお披露目しましょう。

合板にコルク板とスポンジを貼ったものです。材料はホームセンターで購入しました。合板のカットもホームセンターでしてもらいました。本来は3枚もので、うえから見るとΠ(パイ)のような形になりますが、今回は左右の2枚を使ってみました。

2枚を組み合わせるのに次のような部材を100均で見つけて取りつけました。


これを天地(上下)に取り付けて…

90度以上開かないのでいささか不便ですが、しっかり自立しております。
ではこれを使って録音したサンプルを聴いていただきましょう。
まずは吸音板なしで録音したものです。(音量を上げて聴いてください)

の音声です。
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
大きめの音で聴くと反響の大きさがわかると思います。
では吸音板を使ってみましょう!!

再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
……あ、あれ…あれれれ???
全然効果がないどころか反響が大きくなっているような気が……(汗)

おかしいですね〜
ところがよく見ると、この時ナレーターさんとマイクとの距離が40センチくらいありました!!
つまり「吸音」されるべき音声が「吸音材」に近くないので「吸音」されていないということでしょう。
そこで、別なナレーターさんに「オンマイク」(10センチくらい)で読んでもらいました。
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
オンマイクにした分、マイクの吹きが目立ちますが反響はずいぶん抑えられました

マイクの「吹き」は、マイクをかわせばクリアできると思いますので、これは「技術」でカバーできるでしょう。
さて、この吸音板を用いるとき、テーブルにフェルトやタオルなどを敷くとさらに吸音効果がありますし、吸音板の上に、やはりスポンジなどを貼り付けた「天井」をかぶせるともっと反響を抑えられるでしょう。今度、私どもも試してみます。
「自室の反響」で困っている宅録ナレーターさんもぜひお試しください!