外国語(カタカナ)や専門用語を始めとして、通常ならそれほど発音が難しくない言葉なのになぜかナレーションをするときに限って言いにくい、ということがあります。
もちろん原稿の中の読みにくい語は何度もゆっくり発音して「舌のシーケンス(動かし方の順番)」を体に覚えこませるということも重要です。
また、専門学校での滑舌訓練で「早口言葉」を文字通り早口で練習していたために、結局発音が明瞭になっていないという人がいます。早口言葉(これも難読語)は「早口」で練習してはいけません。 「ゆっくり、確実に」やることがまずは大切です。
さて、その上で、今回は「母音の練習」の仕方について説明しておきます。
母音の練習と言っても「アッエッイッウッ」ではありません(笑)
言葉の音節というのは無数の組み合わせがありますから、そういう決まり切ったシーケンスをやってもあまり効果がありません。
発音を形成するのは母音と子音だということはすでにおわかりでしょう?
そこで今回は、まずは「母音」だけの訓練をします。
どんな風にやるかと言いますと、発音すべき語をすべて母音だけで読みます。
【例文】
菊栗 菊栗 三菊栗 合わせて菊栗 六菊栗
これをローマ字で書くと、
kikukuri kikukuri mikikukuri awasetekikukuri mukikukuri
となりますね?
その母音だけを読むと
イウウイ イウウイ イイウウイ アワエエイウウイ ウイウウイ(ワは母音)
となります。これが「母音の練習」です。
母音だけで読むときも共通語アクセント型を守ってやると良いでしょう。
最初は慣れないのでまずローマ字に変換して読んだほうがやりやすいと思いますが、慣れてきたらわざわざローマ字で書かなくてもすぐに母音だけで発音できるようになります。
新聞や雑誌の本文を母音だけで読めるようになれば、ずいぶんいい発音訓練になりますよ。
ぜひ、日常的にやってください。
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