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さて、今回は「セリフ」のコツです。
この「コツ講座」、振り返っていままでの記事を読んでみると、我ながら「コツでもなんでもないじゃないか」とツッコミたくなるのが多いですね(笑)
今回はできるだけ「コツ」の視点を明確にして書きますね。
セリフを言う時(俳優、声優)、多くの初心者は「セリフの言い方」をお考えになると思います。
確かに最終的にはその俳優独自の「セリフ表現」という結果になって現れるのですが、それはあくまで結果であって、最初に「言い方」を考えるものではありません。(古典演劇ではそうでもない場合があります)
またセリフを言うには「まず発声」と思っていらっしゃるかたもいるかも知れません。ですが、普通の演技の場合ならそんなに特殊な発声訓練はそれほど必要でもありません。
さて、そこで「セリフのコツ」です。
セリフは口で言うもの…だいたいそうです、間違っていません。
しかし、その認識でやると「言い方」を考えてしまうのです。あるいは「やっぱり発声だ」と思ってしまうのです。
コツは………
セリフは目でしゃべる
です(笑)
「おいおい、ざけんじゃねぇ! 目でどうやってしゃべれってんだい!」
とお思いのかたもいらっしゃるでしょうね。
いやいや、そんなこと言ったら「おなかから声を出す」というイメージはどうなりやす??
目は心の窓、目は口ほどに物を言い、と言うじゃ〜あ〜りませんか。
つまりその発話者(セリフを言う人)の「思い」「考え」というのは「目に現れる」のですよ。
だから私も演技指導をするときは特に演技者の目を見ます。
すると目が平泳ぎをしていたり、焦点がおかしなところに向いていたり、まばたきが多かったりしていることがあります。それで「その演技者は役に集中していない」と判断するのです。
言い方や発声訓練なんか放っておいて、「セリフは目でしゃべる」ようにしてみてください。
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