それは所属している事務所の製作方針などもあって、「こんな風に作ればいい」というマニュアルはありません。事務所ごとにマニュアルが違うのです。
A事務所は…「アナウンスを必ず入れるべし」と言うかも知れません。
B事務所は…「アニメキャラクターみたいな声のサンプルを入れろ」と言うかも知れません。
C事務所は…「セリフ(独り芝居)を入れろ」と言うかも知れません。
D事務所は…「自分の方言のセリフ(あるいはナレーション)を入れろ」と言うかも知れません。
E事務所は…「落ち着いた、しっとりしたナレーションを入れろ」と言うかも知れません。
要するに、その俳優(声優)・ナレーターの「個性」や「技術」を録音するべしというのがサンプルボイス(ボイスサンプル…かな?)の目的です。
私どもDNA計画もサンプルボイスを製作します。
その場合に絶対「入れるべき」なのは、
@地声によるナレーション(声を作らないで、普通に発声する)
Aいわゆる「響きのある、いい声のナレーション」
B元気のいいナレーション
C自分なりのアニメキャラクター(幼児、男の子、女の子、少女、青年、おばあちゃん、おじいちゃん)
Dその人の「方言」で読んでいるもの。
E得意な表現(外国語でもいいし、モノローグでもいいし、歌でもセリフでもいい)
と、いうところでしょうか。
これら「表現スタイル」はDNA計画が「営業上、最低限必要と思われるもの」という考えで録音をお願いしているものです。
しかし、タレント個々に得手不得手がありますので、どれも無理強いはしません。それでも最低限6つのうちの3つくらいはほしいところですね(笑)
ただ、「自分がやりたい」あるいは「自分では得意だと思っている」ものと、第三者、たとえばマネージャーなどが「武器(仕事)になる」と思っているものとは、異なっている場合が多いのです。若い人、新人ではそういうことが多いと思います。
そういう観点でサンプルボイス(ボイスサンプル…かな?)を考えると、「自分の技量と特性を知ってくれている」有能かつ信頼できる人(マネージャー、先生、先輩)にアドバイスを求めたほうがいいでしょう。
何事も自分ひとりで決め打ちしないことが重要かもしれませんよぉ〜〜〜〜〜〜〜!