「どうやっていいかわからない

「どこが問題なのかわからない

ということはありませんか?
演出は勝手なことを、しかも意味不明な言葉で言いますしね?
演出「


俳優「どこがどう違いますか

演出「…まあ、考えてみて?」(チャン、チャン! おい〜俳優任せかい〜

あのね?
演出担当で「あそこがああだからダメなんです。なぜかと言うと…」というように、問題点と理由をちゃんと説明できる人はそれほど多くいません!!
ほとんどがパワハラレベルで終わっている演出(指導者)が多いのが現実でしょう。
なぜなら「演技をちゃんと勉強した演出担当」などほとんどいないからです(笑)
そうなると、俳優のほうが賢くならないとどうしようもありません。
そこで、何かの参考になればと思って、アドバイスを考えてみました。

そして、課題ごとに解説をしてみようというわけです。
ただ、これらの課題は単独で見られることもありますが、実は多くがリンクしているものだと思います。
どれかひとつをやれば解決するものだとは言えないかも知れないので、その点、注意してください。
さて、標題の【演技のブログ相談室】の第1回は「役作り」についてです。
タイトルは演出からの「ダメ出し」だとご理解ください。
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「役作りが甘い」
皆さんは今までの人生を経て、自分なりの物の考え方、感じ方、そして大切にしていること(価値観)を作って来られました。だから日頃から「自分なりの意見や思い」が言葉や行動となって出力されているはずです。
つまりとりもなおさず人間は「自分という役」を演じているのです。
「役の人物」も同様です。
まずはそこの部分を明確に把握なさったらいかがでしょうか。
どんな考え方なのか、
なにをどう感じるのか、
大切にしているものは何か、
これらは基本的には台本から読みとりますが、台本に全てが書かれているわけではないので、足りないところは想像をふくらませないといけません。
それも、できるだけ「根拠のある想像」が必要です。
どんな人生を送ってきたのか、どんな体験があったのか、現在どんな問題に直面しているのかをできるだけ具体的に想像します。
演技は「役の人間のこころを語る」ことが重要です。
【対策例】
@台本からその人間の考え方、感じ方、価値観を読みとる。
書かれていない部分は根拠ある想像で補う。
A史実や事実を調べる。
B「役の履歴書」を作成してみる。
※「役の履歴書」というのは台本を読んで、自分の演じる役の「これまでの人生」を振り返る作業です。役が歴史上の人物であればそれなりの史実もあるでしょうから、それも書き込みます。
フィクションの登場人物ならば「履歴書」もフィクションでいいので書きます。このときももちろん「根拠のある想像」で書いてくださいね。
できれば市販の履歴書を用います(笑)
これから様々に「演技でのお困りごと」をアップしてまいりますので、お楽しみに〜!

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